業務用冷蔵庫の処分は一般用の冷蔵庫とは方法が違う？正しい処分方法を解説
業務用冷蔵庫は、飲食店には必ずある身近な電化製品です。しかし、処分段階になるとどうすればいいのか頭を悩ませるお店も多いでしょう。
法律などがよくわからないので、バックヤードや店の裏などに、使わなくなった冷蔵庫をそのまま置きっぱなしにしていることも少なくないはずです。業務用の冷蔵庫にははっきりとした処分方法が存在しています。
業務用冷蔵庫の正しい処分方法は、使えないものは、①不用品回収業者に依頼する。また使えるものならば、②リユース業者に依頼する、ということになるのです。
業務用冷蔵庫の正しい処分方法や事前準備、知っておきたい法律などを確認していきましょう。
お店の裏に故障したままの冷蔵庫を置いていませんか？
お店の裏に故障したままの冷蔵庫や古くなって使わなくなった冷蔵庫を置きっぱなしにしている店舗も少なくないのではないでしょうか？ 業務用の冷蔵庫の処分方法は、家庭用の冷蔵庫とは違った法律が適用され、法律に則って処分しなくてはなりません。
まず、知っておきたいのが、業務用の冷蔵庫には「フロン回収・破壊法」という法律が適用されるということです。業務用の冷蔵庫にはフロンが使用されていて、不要になった冷蔵庫はフロンを回収し安全な状態にしてから廃棄しなくてはならないのです。
さらに、業務用の冷蔵庫は、事業系ごみに該当し、産業廃棄物として廃棄し、その工程を排出者自身が適切に管理する義務があります。
これら2つの法律があるので、業務用冷蔵庫は、フロン処理もできる不用品回収業者に依頼し適切に処分してもらわなくてはならないのです。
業務用冷蔵庫は場所も取りますし、フロンなどの扱いが難しい危険な物質も含まれています。不要になったのならば、法律を守ってすみやかに処分してもらう必要があります。
故障した業務用冷蔵庫の処分方法・・・不用品回収業者に依頼
故障した業務用冷蔵庫の処分方法は一つしかありません！ 不用品回収業者に依頼して引き取ってもらうという方法です。
なお、業務用の冷蔵庫は、「産業廃棄物収集運搬業の許可」を持った業者で、なおかつ「フロン処理もできる」業者に依頼する必要があります。
特に、業務用冷蔵庫の廃棄を専門に行っている不用品回収業者ならば安心して任せられますので、近隣にないか探してみましょう。
また、不用品回収業者を探すときには悪徳業者に注意しましょう。特に、「無料で回収を行っている業者」には注意が必要です。そのような業者は、業務用冷蔵庫のリユース・再販できる金属部品のみを抜き取って、あとは不法投棄しているなど、適切に処理していない恐れがあります。
不法投棄を行っている業者に依頼をすると、依頼者も罪に問われる可能性があります。依頼する業者が「産業廃棄物収集運搬業の許可」を持っているかをきちんと確認しておくようにしましょう。確認には、環境省の「産業廃棄物処理業者情報検索システム」が便利です。
また、複数の業者に見積もり依頼し、比較して信頼できる業者を探すことも大切です。少なくとも3社からは見積もりを取るようにしましょう。
まだ使える業務用冷蔵庫の処分方法・・・リユース業者に売ることも検討する
まだ使える業務用冷蔵庫ならば、リユース業者に買い取ってもらえる可能性もあります。特に、近年人気の小型モデルならば高値で売れる可能性もあるのです。
ただし、いくらまだまだ使えたとしても、製造から10年以上経過していたり、無名のブランドの製品だったりすると値段がつかないこともあります。このような場合は不用品回収業者に依頼するようにしてください。
また、リユース業者に依頼するならば、少しでも早く売ることが大切になってきます。年月が経つとそれだけ価値は下がってきます。お店の裏にいつまでも置いておくのではなく、不要になったらすぐに査定に出すようにしましょう。
ただし、売る場合は、「製造年式・型番・メーカー」が重要になってくるので、査定依頼する前にきちんと確認しておいてください。
処分にかかる費用は？
処分にかかる費用は、冷蔵庫の大きさなどによっても変わってきます。しかし、基本的に業務用の冷蔵庫を廃棄しようとすると、お金がかかることを知っておきましょう。
ただし、壊れていないならば、リユース業者や買取専門店に売却できる可能性があるので費用がかからないこともあります。
もちろん、エリアが対応しているか、時間帯の指定をするか、建物の状況（エレベータの有無など）によっても金額が変わります。まずは、業者に詳しい状況や店の立地を伝えて、査定依頼をしてみましょう。
処分・回収前にやっておきたいこと・・・搬出経路の確保を！
業務用の冷蔵庫は、不用品回収業者やリユース業者に引き取りを依頼することになります。どちらの方法を取るにせよ、店舗から冷蔵庫を運び出してくれます。ただし、業者が運び出してくれるといっても、搬出ルートは確実に確保しておくようにしましょう。
「購入した時に店内に入れられたのだから搬出もできるはず」と考えてしまいがちですが、購入したときは店内がガランとしていて搬入も楽だったはずです。一方、営業中の場合は、椅子やテーブルなどが設置されていることでしょう。冷蔵庫の幅に対し、20cm程度のゆとりがある搬出ルートを確保しておいてください。
事前に、「運び出すときの幅や高さは足りているか？」「通路は確保できているか？」「道路にトラックは停められるか？」といったことをしっかりと確認しておきましょう。
おわりに：業務用冷蔵庫は産業廃棄物として適切に処分しよう！
業務用冷蔵庫は、法律によってフロン処理した上で産業廃棄物として処分することが定められています。専門の不用品回収業者に依頼して、適切に廃棄処分しましょう！
また、まだ動く冷蔵庫ならば買取も期待できます。経年劣化していると買い取ってもらえないこともありますが、リユース業者に査定を依頼してみましょう。
処分・回収がスムーズにできるように、事前に搬出ルートを確保しておくのも大切です。不要になった業務用冷蔵庫は放置したままにせず、適切に処分していきましょう！
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