エコニュースVol.10 – 廃棄物って何!?PART3 –
お蔭様で10回目を迎えました。反響があるか無いか分かりませんが、
折角の皆さんへ発信できる機会を頂いておりますので今後も続けてい
きます。何かこんな事を書いて欲しいというご要望があれば書いてい
きますのでご指導頂ければ幸いです。
さて、前回「産業廃棄物」と「一般廃棄物」について記載しました。
簡単におさらいをすると、産業廃棄物とはあらゆる事業活動に伴うも
のと、特定の事業活動に伴って生じた廃棄物で20種類に分類されて
おります。それ以外は一般廃棄物といいます。
今回のポイントは産業廃棄物と一般廃棄物のおかしいなって感じる
事を書いていきます。
例えば、「木くず」という産業廃棄物があります。これは特定の事
業活動に伴って生じた廃棄物の事で建設業や木製品製造業、パルプ製
造業、輸入木材卸売業から廃棄されたもの以外は一般廃棄物と言います
。では、我々運送業に携わるものとしては木で出来たパレットが使い
物にならなくなる事もあります。そうしたパレットを捨てる際には一
般廃棄物として処理しなければいけません。一般廃棄物として処理し
ようとすると一般廃棄物の処理場に運ばなければなりませんが、残念
ながら受け入れ先が無いというのが現状なのです。ではどうやって処
理すれば良いのか?これは産業廃棄物と見なして処理するのが現実な
のです。
他にも家電量販店様からの家電関係の廃棄物を扱わせて頂いており
ますが、家電量販店様からで無く、一般のご家庭からの廃家電になる
と一般廃棄物となってしまいます。一般廃棄物としての扱いになると
自治体からの委託された業者でしか回収が出来なくなってしまいます
。我々運送業に携わるものとしては家電量販店様から捨てられた廃家
電だろうが、ご家庭から捨てられた廃家電だろうが関係ないのではと
思うのですが、法律の主旨から行くと回収するのは難しいようです。
まだまだあるのは、個人商店を営んでいる方から捨てられた家電や
家具は産業廃棄物となるが、ご家庭から捨てられた者は一般廃棄物と
なってしまいます。
これがどう影響するかがポイントなのです。我々はゴミゼロを目指
しております。ゴミゼロを目指していると何処から廃棄された廃棄物
と言うのは残念ながらあまり重要ではありません。そのゴミがどんな
素材で出来ているか?プラスチックなのか、鉄なのか、木なのか?こ
れが重要であって何処から捨てられたゴミかではありません。
今回も誌面の関係でここまでとしますが、次回は我々が目指すゴミ
ゼロの活動について今一度触れていきたいと思います。