エコニュースVol.23 – なぜ廃棄物に興味を持ったのか – - エコランド

エコニュースVol.23 – なぜ廃棄物に興味を持ったのか –

おかげさまで23号です。前号では、リサイクルリンクを設立とし
た2001年当時のようすについて書きました。今回はその時の会社のビ
ジネスモデル(事業として何を行なっているのか)について書こうと
思います。
リサイクルリンクのビジネスモデルのポイントは、「リサイクルフ
ィルター」と名付けた、不用品をリユース(再使用)するためのシス
テムと、インターネットによる情報提供にありました。
1.「リサイクルフィルター」のしくみ
① まず、ご家庭や企業から出る不用品を、主にインターネットを窓
口として受付けます。② 回収のとき、お客様から運搬費と処分費を
いただきます。③ 回収された不用品は、リサイクルショップを集め
て開催する、オークションを通じて販売します。④ このオークショ
ンで落札されれば、最初にもらった処分費と落札価格の合計額の7割
をお客様に返却します。落札されなかった場合には、業者に適正な処
分を依頼します。
2.インターネットを用いた情報提供
リサイクルフィルターの①から④までの流れをすべて、インターネッ
トを通して公開します。透明性を確保することで、環境対策に対する
全ての人の意識を変革することが目的でした。また、HPには、リサイ
クルショップ検索機能、不用品価値算定機能、電子マーケットプレイ
ス機能を盛り込みました。
① リサイクルショップ検索機能
全国のリサイクルショップ(リサイクルリンク会員)を紹介します。
リユース品の購入と利用を、一般消費者に促すためです。②不用品価
値算定機能についてリサイクルショップでの買取価格というものは、
相場が分かりにくくなっています。HPを通じて、不用品の価値を算定し
、お伝えすることができるようにしました。

③電子マーケットプレイス機能について
HPに「売ります・買います」の電子掲示板を設けました。売りたい品
物・希望価格などの条件を書き込めば、複数のリサイクルショップと
やりとりができます。また、リサイクルショップ同士での商談や、リ
サイクルショップから消費者への直接取引も可能でした。
もう紙面がつきてしまいました。次号ではなぜこういった仕組みで
事業に取り組もうとしたのか、その背景について書こうと思います。