エコニュースVol.21 – なぜ廃棄物に興味を持ったのか –
おかげさまで21号です。前回までは、ビジネススクールに入るき
っかけについて書きました。今回は何をやったかについて書きます。
ビジネススクールでは1年目はマーケティング、人事戦略、情報シ
ステム、経営戦略、マクロ経済、ミクロ経済、起業家論、企業倫理、
会計学、企業財務、本当に多岐にわたって勉強しました。6名グルー
プの仲間と前日までに読んだケースをもとに議論をし、50名単位の
授業でクラス討議を行いました。
大学、社会人でつちかった経験や知識を背景に議論をするのですが、
いま思えば、あの時間は自分の頭の引き出しがたくさん創れた時間だ
ったなぁと感じます。
特に、マーケティングや人事戦略といった具体的な授業ははじめて
の知識でおもしろかったです。また、当時の私は26歳だったのですが
、平均年齢35歳程度と実務経験が豊富な仲間(先輩)に多くの事を
教えていただきました。その仲間と議論したグループ討議、クラス討
議の光景が、今でも自分の支えになっていると感じます。
もともと、廃棄物の世界で何か新ビジネスをと入ったビジネススク
ールでしたので、はじめの2週間程度の夏季休暇を利用して、その仲
間と古紙業界についての調査・研究を行いました。
実際に古紙回収会社、古紙問屋、製紙会社、組合、業界団体、行政
等さまざまな方から話を伺って半年程度の勉強したことの復習の意味
も込めて企画書を作りました。 未だに当時の企画書を眺めることも
ありますが一生懸命作成した企画書は自分の宝になっています。何か
あった時にはいくつかの企画書を見返して当時の思いを思い出すと「
よしやろう!」という気持ちになります。
1年目も後半に入るとゼミの選択になります。私にビジネススクー
ルへの機会を与えてくださった柳原教授のもとでご指導頂けるように
お願いに行きました。 それからというもの、学校よりもフィールド
ワークの方が多くなり、実際に廃棄物についての文献をまとめたり、
行政や業界団体の方の意見を聞いたり、時には無償で働いたり、とに
かく、時間を廃棄物の世界で何か新ビジネスが出来ないか?に費やし
ました。
結果、自分の中で“粗大ごみのリユース”というぼんやりとしたイ
メージができてきました。実際に自分が自治体でゴミ回収を行ってい
た時の「未だ使えるのに勿体無いなぁ」や「リサイクルショップに売
れば良かった」というちょっとした思いを形にしてみようとなったの
がきっかけです。
何となく自分の心の奥底にある声を形にする事がそこから始まりま
した。自分の心の奥底にある声を形にするというのが実はとても大変
なことでイメージを創っては壊し、創っては壊しの連続でした。また
せっかくのビジネススクールなので仲間に説明をすると「いけてない
。」や「いまいち。」といった言葉を聞くとがっくりきたものです。
最後に“リサイクルリンク”という会社の設立をしようと思ったき
っかけは、何を考えていても企画しても実際にやってみなければ始ま
らない。結果はどうあれ自分のイメージを形にして「やってみよう!
」ということでした。
続きはその後どうなっていくか?については次の紙面に書きますね。
また来月をお楽しみにして下さい。