エコニュースVol.19 – なぜ廃棄物に興味を持ったのか –
おかげさまで19号です。前回に引き続き、僕自身が何故「廃棄物」
に興味を持ったのか?という事について書かせていただきます。
前回は、アメリカにいよいよ行って現場の体験をというところだっ
たかと思います。今回はそれに続き「Waste Industries」社の概要と
実際の現場での体験報告を兼ねて記載したいと思います。
先ずは「Waste Industries」社の概要ですが、実際に私が訪問し
た際には2000年でしたので現状は変わっているかもしれません・・・
。1970年に現CEOのLonnie Poole氏が廃棄物埋立地運用受託から次第
に中間処理、運搬業へと発展し、現在米国南東部(North Carolina,
South Carolina, Virginia, Tennessee, Mississippi, Alabama
,Georgia, Floridaの8州)で事業展開しています。1997年にNASDAQに
上場をしました。従業員数は約2000人、支店数は42店で36万以上の顧
客にサービスを提供しています。1999年度の売上は約230億円で、企
業目標は北米第一位のサービス会社になること。2000年度の目標は企
業の10%成長でした。
また今後、米国南東部の充分な埋立可能地域を利用し地域的な事業
範囲の拡大を求めるとともに、業務の垂直的統合を目指し埋立事業そ
のものへの進出、回収〜最終処理まで一括で手掛けることにより経済
的優位、効率化を図る予定でありました。少し固いかもしれませんが
、概要なので。
続きまして現場をお手伝いさせて頂き日本との違い等、感じた事を
書きます。実際にアメリカの回収は日本とは違い、素手での回収では
ありませんでした。基本的には各家庭の玄関先に大きなゴミ箱が置か
れていてそのゴミ箱をトラックの荷台に設置しレバーを引くと自動的
に箱が空になる仕組みでした。日本では回収の際に素手なので一歩間
違えれば注射針や棘などがあるので流石だなぁと感じました。
他にもアメリカでは各家庭で廃棄する際にインターネットから注文
でき実際にどのくらいの排出量でいくらの料金かが把握出来る仕組み
になっておりました。最も私が行った際には2000年の出来事で、ドッ
トコムが騒がれていた頃なのでインターネットを活用していたのかも
しれませんが。
但し全てが良いという訳ではありませんでした。アメリカは国土が
広大な為、ほとんどの処理は普通の土地に埋立処分をしているのが現
状なのですが、埋め立てる場所が山ほどある為、日本ほどリユース、
リサイクルが活発化されておりません。
その他、経営者の方に直接、経営理念の大切さや経営について、ま
まならない英語であるにも関わらず教えて頂けたのは貴重な体験だっ
たと思います。
また紙面の関係もありますので、続きは来月です。今月も読んでい
ただいた皆様、ありがとうございました。