エコニュースVol.24 – リサイクルリンクの背景 –
おかげさまで24号です。前号では、不用品をリユース(再使用)
するためのビジネスモデル(事業として何を行なっているのか)につ
いて書きました。今回はその背景についてご説明したいと思います。
ゴミが最後に行き着く場所は埋立地です。この埋立地、なんと残
り13年で一杯になってしまうそうです。ところが、粗大ゴミの量は年
々増えてしまっています。今までは、粗大ゴミを捨てたいと思った時
は役所にお願いしていました。これはそのまま最終処分場にもって行
かれて、埋め立て処分されてしまいます。
最近になって、資源を再利用するための法律ができたので、テレビ
・冷蔵庫・エアコン・洗濯機・パソコンについては、ある程度リサイ
クルの流れに乗っています。しかし、お店に持ち込んで処分してもら
うという手間がかかるので、結果として、不法投棄も増えてしまって
います。
その人には要らなくなったものでも、他の誰かにとっては必要なもの・
欲しいものということはよくあります。再使用可能なものは、リユー
スして再使用する事が大事です。しかし、現実にはリサイクルのシス
テムがうまくできておらず、そのまま捨てられてしまっています。こ
れはとても、“もったいない”事です。
この状況を何とかしようと立ち上げたリサイクルリンクでは、この
リユースの動きを活性化しようという狙いで、インターネットを利用
した仕組みづくりをしました。
リユース品をネットで取引する時の一番の問題点は、価格の不透明
さにあります。リユース品には、状態、形状、動作状況等、一つ一つ
の商品それぞれに個性があります。したがって、この商品はいくらな
のか? を判断するリサイクルショップそれぞれの判断によって、同
じ商品にもかかわらず、いろいろな値段がついてしまうことになります。
売りたいとは思っても、どこなら高く買ってもらえるのか、分かりに
くくなっているため、結果として商品の流通が抑えられていました。
また、ネット上では、実際に見て確かめることができないため、売買
にはつねに不安感がつきまといます。マイボイスコム社が行った「イ
ンターネットオークションの利用に関する調査(1999年9月実施)」
によると、インターネット利用者のオンラインオークション参加時の
不安点として、「本物かまがい物かが不明」38%、「取引の信用」13%
、となっています。
こうした、価格の不透明さ・売買への不安感といった問題点に対応
するため、リサイクルリンクのHPには、前号でもお伝えしたとおり、
リサイクルショップ検索機能・不用品価値算定機能・電子マーケット
プレイス機能を設けたわけです。
次回はいよいよリニューアル予定のエコランドの新サービス(エコ
ランドオークション)について書きますのでお楽しみに下さい。